【WordPress】サイトが遅い原因のひとつはブログカードの貼りすぎか?
更新日:2023/03/15
WordPressは投稿にURLを貼り付けると、ブログカードを自動で生成してくれる機能があります。
単純なリンクよりもブログカードの方が見栄えが良いため、積極的に利用しているサイトも多いですね。
しかしURLを貼り付けることで、サイトの応答速度が遅くなるような気がしてきました。
そこで、詳しく調べてみました。
外部URLの問題
以前僕は、ブログカードの仕組みを調べて、次のページで解説しています。
このページで、「外部サイトのURLを貼ると、そのURLにアクセスしてページの情報を取得する」という内容を書いています。
補足すると、取得はWebサーバーで行われます。
その後、残りの処理をおこなって、ブラウザにWebページのデータを送信します。
Webページをブラウザで表示するとき、すぐに表示してくれるものがあれば、いつまでたっても表示してくれないものがありますよね。
これが原因で、応答速度が非常に遅くなる可能性があります。
外部ページのサーバーがすぐに情報を返してくれればいいのですが、非常に遅いときには、WordPressは規定値で5秒待ちます。
5秒待って応答がない時は、そのURLは使用できないと判断してブログカードを生成しません。
その後、残りの処理をおこなってからブラウザにWebページのデータを送信します。
つまり、外部的な要因で5秒の遅延がおこる可能性があるのです。
WordPressは他にも処理をおこなうので、実際はさらに遅延がおこります。
多くの読者が、ページの表示を待たずに離脱するのに十分な時間です。
いつもは速いサーバーでも、たまたま遅いときがあります。
そのため、外部URLのブログカード貼り付けは、応答速度が5秒以上遅延するリスクがあると思っていいでしょう。
さらに外部URLが2つ貼り付けられているときは、2×5秒の遅延リスクがあります。
3つなら、3x5秒ですね。
こうなると誰もWebページを読んでくれません。
怖いですね。
貼りすぎても遅くなりません
怖いなあと思って、さらに調べてみました。
すると、外部サーバーから取得した情報はキャッシュされていました。
キャッシュとは、作成するのに時間がかかるデータをデータベースなどに保存しておいて、次回は保存したデータを使用する方式を指します。
一般的にはキャッシュは、一定時間を経過したら保存したデータを無効にしてデータを再生成するのですが、WordPressのブログカードは再生成しません。
そのため、2回目以降は外部サーバーの影響を受けません。
記事作成時にWebページを表示して内容確認すると思うので、その時点でキャッシュされます。
読者が影響を受けることは、ありません。
ブログカードの貼りすぎると、サイトが遅くなるというのは杞憂だったようです。
外部URL貼り付けの問題その1
サイトが遅くなるというのは杞憂でしたが、僕的には外部URL貼り付けは致命的な問題があると思います。
外部サーバーから情報は投稿ごとにキャッシュされます。
そのため、同じ外部URLでもブログカードが表示されるページと表示されないページが存在することになります。
キャッシュとか、普通のサイト管理者や投稿者は知りません。
同じURLなのに結果が異なる理由がわからずに頭を悩ませることでしょう。
投稿を削除して、新規で同じページを作成すればブログカードが表示される可能性があります。
しかし、投稿IDをパーマリンクに含んでいる場合は異なるURLになってしまいます。
情報の再取得はデータベースから該当部分を削除することで対応できますが、該当部分については公開されていません。
該当部分を把握するには、WordPressをソースレベルで解析する必要があります。
膨大なWordPressのソース解析なんて、それなりの対価がなければ優秀なプログラマーでも拒否します。
一般人は、完全にお手上げですね。
外部URL貼り付けの問題その2
情報取得を失敗したとき、URLがそのまま表示されるのも問題です。
次のような内容の投稿があるとします。
情報の取得を失敗すると、次のように表示されます。
「URLだけ表示されても困る!」
「コピペしろってこと?めんどくさい!」
と言われてしまいますね。
それがずっと続きます。
致命的ですよね。
外部URL貼り付けはやめよう
結論から言うと、外部URL貼り付けてブログカードを表示するのはやめるべきです。
応答時間の長大化のリスクもありますが、何より自分がコントロールできない原因でWebページの内容が変化してしまうことが問題です。
そもそも外部リンクをブログカードで表示する利点があるのかという視点から、使用するかどうかを判断する必要があります。
恐らく、それほど重要な利点はないでしょう。
何らかの事情がないなら、aタグによるリンクを使用しましょう。
更新日:2023/03/15
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