構文

【JavaScript】 商と剰余(割り算の余り)を求める方法

更新日:2021/09/10

商と余りの計算方法を時々忘れてしまうので、メモとして残しておきます。

このページの目次

 

剰余の求め方

JavaScriptで剰余をおこなう演算子は『 % 』です。


console.log( 5 % 2 ); // 1

割られる数に0を指定すると、結果が0になります。
割る数に0を指定すると、結果が NaN になります。

NaNは、数値ではないという結果を表す値です。


console.log( 0 % 5 ); // 0
console.log( 5 % 0 ); // NaN
console.log( 0 % 0 ); // NaN

文字列を指定すると、内部で数値に変換して、剰余を求めてくれます。


console.log( 5 % "2" ); // 1
console.log( "5" % 2 ); // 1
console.log( "5" % "2" ); // 1

ただし数値に変換できる文字列以外を指定すると、結果が NaN になります。


console.log( 5 % "abc" ); // NaN

僕のように、「文字列と数値で計算するなんて気持ち悪い」という人は、事前にチェックをして数値に変換しておきましょう。

文字列を数値に変換する関数


    // 数値はそのまま、数値文字列は数値に、その他はNaNを返す
const convertNumber = value => {
    if ( Number.isFinite( value ) ) return value;
    return  typeof value !== "string" ? NaN : Number( value );
};

console.log( convertNumber( 1 ) );   // 1
console.log( convertNumber( "1" ) );   // 2
console.log( convertNumber( "1a" ) );  // NaN
console.log( convertNumber( true ) );  // NaN
console.log( convertNumber( null ) );  // NaN

結果がNaNかどうかの確認は、isNaN()を使用します。
===== では比較できません。
結果が常に、falseになるからです。


const value = convertNumber( "1a" );

console.log( value === NaN ); // false
console.log( isNaN( value ) ); // true

余りを計算することで、偶数奇数判定もできます。
【JavaScript】 偶数奇数を判定する

 

商を求める

商は『 / 』で割り算をおこないます。
ただし、結果に小数点が含まれるのでMath.floor()で整数に変換します。


 // 小数点が含まれる
console.log( 20 / 7 ); // 2.857142857142857

 // Math.floor()で整数に変換
console.log( Math.floor(20 / 7) ); // 2

JavaScriptの割り算は、剰余計算と同じように数値文字列を受け付けます。
数値と判定されない文字列を指定すると、NaNが返るのも同じです。


console.log( 5 / "2" ); // 2.5
console.log( "5"/ 2 ); // 2.5
console.log( "5" / "2" ); // 2.5

console.log( "5" / "abc" ); // NaN

また、割る数に0を指定すると、Infinityが返ります。
Infinityは、無限大を表す数値です。

ただし割る数も0の場合、結果はNaNになります。


console.log( 0 / 5 ); // 0
console.log( 5 / 0 ); // Infinity
console.log( 0 / 0 ); // NaN

Infinityは、isNaN()で確認できません。


console.log( isNaN( 0 / 0 ) ); // NaN → true
console.log( isNaN( 5 / 0 ) ); // Infinity → false

そのため、0で割り算されたかどうかの確認には、isNaN()を使用できません。

Number.isFinite( )を使用すると、同じ結果を返します。


console.log( Number.isFinite( 0 / 0 ) ); // NaN → false
console.log( Number.isFinite( 5 / 0 ) ); // Infinity → false

計算前に割る数が0かどうか確認するのが、望ましいケースもあります。

値が文字列の可能性がある場合は、文字列を数値に変換する関数で紹介した方法で数値に変換してから、0かどうかチェックしてください。

更新日:2021/09/10

書いた人(管理人):けーちゃん

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記事の内容について

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こんにちはけーちゃんです。
説明するのって難しいですね。

「なんか言ってることおかしくない?」
たぶん、こんなご意見あると思います。

裏付けを取りながら記事を作成していますが、僕の勘違いだったり、そもそも情報源の内容が間違えていたりで、正確でないことが多いと思います。
そんなときは、ご意見もらえたら嬉しいです。

掲載コードについては事前に動作確認をしていますが、貼り付け後に体裁を整えるなどをした結果動作しないものになっていることがあります。
生暖かい視線でスルーするか、ご指摘ください。

ご意見、ご指摘はこちら。
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