DOM

【JavaScript】 追加した要素までスクロールして要素を表示する

更新日:2020/08/03

動的にDOM要素を追加したとき、その要素をユーザーの目に入る位置に表示したいことがあります。
今回は、その方法をお伝えします。

 

div要素に追加した要素までスクロール

例えばdiv要素内に要素を追加して、その要素を表示したいときはdiv要素の最下部まで移動させる必要がある。

div要素の最下部に移動

次のようにdiv要素の高さが固定で、overflow属性にスクロール表示可能な値がセットされているとする。

コード

css & html

<style>
        #tdiv{
            overflow:auto;
            height:150px;
            width:100%;
            border: 1px solid black;
        }
</style>

<div id="tdiv"></div>

次のコードで、div要素の最下部まで移動できます。

JavaScript


const tdiv = document.getElementById( "tdiv" );
tdiv.scrollTop = tdiv.scrollHeight;

解説

scrollTopは表示されているエリアの上座標です。
scrollHeightは、表示されていないエリアも含めた高さです。

最下部を表示したときのscrollTopの値は、scrollHeightから表示されている高さを引いた値です。
scrollTopにそれ以上の値(scrollHeight)をセットすると、自動で補正されます。

デモ

scrollTopMaxは、scrollTopに設定できる最大値です。
ただし標準的な機能でないため、一部のブラウザのみで使用できます。

追加した要素まで移動

div要素に追加した要素が表示エリアの高さより大きい場合、最下部までスクロールしてしまうと見た目がよくありません。

この場合、追加した要素の上端がdiv要素内に収まるように移動させます。

コード

css & html

<style>
        #tdiv{
            overflow:auto;
            height:150px;
            width:100%;
            border: 1px solid black;
        }
        .adddiv{
            height:200px;
            width:80%;
            margin: 10px auto;
            border: 1px solid black;
        }
</style>

<div id="tdiv"></div>

#tdiv内にadddivクラスを持つdiv要素を追加します。

このとき、次のコードで追加した要素の上端まで移動できます。

JavaScript


const tdiv = document.getElementById( "tdiv" );

const adddiv = document.createElement("div");
adddiv.classList.add("adddiv");

tdiv.appendChild(adddiv);
adddiv.scrollIntoView({block:"nearest"});

解説

scrollIntoViewメソッドは、親要素の位置とスクロール設定を補正して、要素をブラウザ上に表示します。

指定する引数によって、表示のされ方が変わります。

true : 要素の上端が表示されるのに加え、親要素も可能な範囲で上端に移動します。

false : 要素の下端が表示されるのに加え、親要素も可能な範囲で下端に移動します。

真偽値の他に、オブジェクトで指定できます。

{
    behavior : アニメーションの方法 "auto" または "smooth"

    block : 上下方向の移動
              "start" 上端 
              "center" 中央 
              "end" 下端 
              "nearest" 現在位置からまり移動させない

    block : 上下方向の移動
              "start" 左端 
              "center" 中央 
              "end" 右端 
              "nearest" 現在位置からまり移動させない
}

デモ

 

ページ下部までスクロールさせる

ページ下部までスクロールして表示させたいときは、次のコードを使用します。


window.scrollTo(0,document.documentElement.scrollHeight);

実際の目的はページ下部にある要素を表示したいというケースが多いと思います。

その場合は、表示したい要素にIDを付加してscrollIntoViewメソッドを使用してください。

更新日:2020/08/03

書いた人(管理人):けーちゃん

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記事の内容について

null

こんにちはけーちゃんです。
説明するのって難しいですね。

「なんか言ってることおかしくない?」
たぶん、こんなご意見あると思います。

裏付けを取りながら記事を作成していますが、僕の勘違いだったり、そもそも情報源の内容が間違えていたりで、正確でないことが多いと思います。
そんなときは、ご意見もらえたら嬉しいです。

掲載コードについては事前に動作確認をしていますが、貼り付け後に体裁を整えるなどをした結果動作しないものになっていることがあります。
生暖かい視線でスルーするか、ご指摘ください。

ご意見、ご指摘はこちら。
https://note.affi-sapo-sv.com/info.php

 

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