【JavaScript】 最大公約数を求める
更新日:2023/06/29
ユークリッドの互除法で求める
最大公約数は、ユークリッドの互除法を使って求めることができます。
難しいことが書いてありますが、計算方法の考え方は次のようになります。
■ユークリッドの互除法の計算方法
a と b という数値があるとします。
- a を b で割ったときの余りを求める
- 余りが 0 なら、bは最大公約数
- 余りが 0 でないなら 現在の b を a、 余り を b として最初へ
例えば、3939 と 7777 の最大公約数を求めるとします。
- 3939 と 7777 の余りは、3939
- 7777 と 3939 の余りは、3838
- 3939 と 3838 の余りは、101
- 3838 と 101 の余りは、0
余りが 0 のときの、割る数が最大公約数です。
よって、最大公約数は 101 です。
ちなみに、このロジックでは最初の値が a > b になるのが望ましいです。
しかし実際には、順番に依存しません。
3939 と 7777 の例を見るとわかりますが、最初の割り算で余りが 3939 となり、2番目の割り算で順番が入れ替わります。
結果は、同じになるのです。
コード例
仕組みとしては簡単ですね。
次のようなコードで、最大公約数を求めることができます。
最大公約数計算例
const greatestCommonDivisor = ( value1 , value2 )=>{
return value2===0 ? value1
: greatestCommonDivisor( value2 , value1 % value2 );
};
次のように、簡略化できます。
最大公約数計算例
const greatestCommonDivisor = ( value1 , value2 )=>
value2===0 ? value1
: greatestCommonDivisor( value2 , value1 % value2 );
この例は再帰呼び出しをしているので、スタックオーバーフローが心配という人もいるかもしれません。
再帰を使用しない場合、次のようにループに置き換えることもできます。
最大公約数計算例(再帰呼び出し未使用)
const greatestCommonDivisor2 = ( value1 , value2 )=>{
let r , a = value1 , b = value2;
do{
r = a % b;
a = b;b = r;
}while( r !== 0 );
return a;
};
3つ以上の値の最大公約数
3つ以上の値の最大公約数は、まず二つの値の最大公約数を求め、その値と他の値の最大公約数を求めます。
さらにその値と他の値の最大公約数を求めることを繰り返して、最後に求めた最大公約数が全ての値の最大公約数になります。
3つ以上の値の最大公約数計算例
const greatestCommonDivisor3 = ( valueArray )=>
valueArray.reduce( (a,b)=>greatestCommonDivisor(a,b) );
次の例のように、値は配列で渡します。
console.log(greatestCommonDivisor3([55,40,30,75]));
// 結果 : 5
デモ
このページに内容を元に、最大公約数を求めるツールを作成しました。
更新日:2023/06/29
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こんにちはけーちゃんです。
説明するのって難しいですね。
「なんか言ってることおかしくない?」
たぶん、こんなご意見あると思います。
裏付けを取りながら記事を作成していますが、僕の勘違いだったり、そもそも情報源の内容が間違えていたりで、正確でないことが多いと思います。
そんなときは、ご意見もらえたら嬉しいです。
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生暖かい視線でスルーするか、ご指摘ください。
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