【JavaScript】 予約語一覧と使用できるパターン
更新日:2020/06/10
予約語とは何らかの意味を持っているキーワードです。
そのため変数名や関数名などの識別子として使用できません。
そこで、
- どんなキーワードが予約後なのか
- どんなケースで使用できないのか
- どんなケースで使用できるのか
という点についてお伝えします。
予約語一覧
JavaScriptの予約語は、ECMAScriptで定義されています。
参考記事:【JavaScript】 ECMAScriptってなに?
参考記事:【JavaScript】 ECMAScript(ECMA-262)仕様書へのリンク
ECMAScriptは版数を重ねるごとに内容が大きく変化しています。
それに伴い、予約語ではなくなったものや、新たに予約語となったものがあります。
ECMAScriptの2020年6月時点でのDraft版では、次のキーワードが予約語として挙げられています。
予約語 | 予約語 | 予約語 | 予約語 |
---|---|---|---|
await | break | case | catch |
class | const | continue | debugger |
default | delete | do | else |
export | extends | finally | for |
function | if | import | in |
instanceof | new | return | super |
switch | this | throw | try |
typeof | var | void | while |
with | yield |
今のところ await と yield はモジュール内で予約語として扱われます。
しかし、モジュール以外でも使用しない方が無難です。
現在は意味を持っていませんが将来的な使用を見越して、いくつかのキーワードが予約されています。
予約語 | 予約語 | 予約語 | 予約語 |
---|---|---|---|
enum |
下の表はstrictモード時の予約語です。
予約語 | 予約語 | 予約語 | 予約語 |
---|---|---|---|
implements | interface | package | private |
protected | public |
非strictモードで使用可能ですが、言語仕様としてstrictモードに置き換えていく流れがあるため、使用しない方がよいでしょう。
予約語を使用できないケース
予約語は変数名として使用できません。
let with = 2;
// SyntaxError: unexpected token: keyword 'with'
予約語は関数名として使用できません。
function break(){ };
// SyntaxError: unexpected token: keyword 'break'
予約語を使用できるケース
予約語は、次のように使用した場合エラーになりません。
オブジェクトのプロパティ名として使用する。
const a = { return : 1};
a["instanceof"] = 5
まとめ
一部の予約語は条件によっては予約語として扱わないなど、かなり難解な状況となっています。
それをすべて理解して使い分けるよりも、全ての予約語を名前として使用しない方が楽ですね。
更新日:2020/06/10
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