【WordPress】管理画面に追加した項目の値を検証してエラー出力する方法
更新日:2023/02/02
WordPressの管理画面で入力した値を検証して、正しくない値のときエラー表示する方法をお伝えします。
入力値の検証例
管理画面で入力された値は、"pre_update_option_{$option_name}"フィルターで検証します。
$option_name = 'my_option_item';
register_setting( 'my_option_page', $option_name );
add_filter( "pre_update_option_{$option_name}"
, function( $value, $old_value, $option){
if( preg_match('/^[a-zA-Z]+$/',$value) ) return $value;
add_settings_error($option, $option, 'アルファベットのみを指定', 'error');
return $old_value;
},10,3 );
この例では、入力された値にアルファベット以外の文字が含まれていたら、エラーと判断して登録をキャンセルしています。
また、エラーの内容を管理画面に表示しています。
解説
入力値の登録は、update_option()で行われます。
この関数は、入力値とデータベース上の値が同じときにデータベースの上書きがキャンセルされます。
つまり、値を検証して正しくないと判断した時は、入力値をデータベース上の値と同じ値に変更する必要があります。
入力値の検証方法として、register_setting()の第三引数を利用する方法を紹介しているケースがあります。
しかし、この方法では上手くいきません。
register_setting()の第三引数ではダメ
register_settingの第三引数はコールバック関数を指定でき、この関数の結果は入力値と置き換えられます。
しかし、このコールバックは入力値をサニタイズ(値の無害化)するためのものです。
そのためか、データベース上の値はコールバック関数内に渡されません。
つまり、データベース上の値を返すことができないのです。
結果として上書きをキャンセルできません。
つまりデータベースには、null値が登録されます。
入力値のフィルターフックを利用
そこで、"pre_update_option_{$option_name}"フィルターを使用します。
これは入力値をフィルターするフックで、前項のコールバックが呼び出された後に、呼び出されます。
このフィルターは3つの引数をコールバック関数に渡します。
- 第一引数 $value: 入力された値
- 第二引数 $old_value: 現在(データベース上)の値
- 第三引数 $option_name: オプションの名前
フィルターフックで$old_valueを返すことで、データベースへの登録をキャンセルできます。
管理画面のメッセージ表示
add_settings_error()を呼び出すことで、管理画面に表示するメッセージを登録しています。
メッセージが表示されない時の対象法
デフォルトでは『設定』の各サブメニューと一部のメニューのみ、add_settings_error()で登録されたメッセージを表示しています。
その他の管理画面でメッセージを表示するときは、settings_errors()を実行する必要があります。
詳しくは、次のページを読んでみてください。
更新日:2023/02/02
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