【WordPress】ショートコードの登録とプログラムコード(テンプレート)からの実行方法
更新日:2024/02/25
WordPressには記事内から関数を呼び出すショートコードという機能があります。
今回はショートコードの登録方法と、記事以外からショートコードを呼び出す方法をお伝えします。
ショートコードの登録方法
ショートコードの登録は、add_shortcode()関数を使用します。
この関数は、ショートコードに閉じタグがあるかどうかで記述方法が変わります。
閉じタグが無い場合
次のような閉じタグが無いショートコードを登録するケースを考えてみます。
[my_shortcode text="Hello" type="upper"]
この場合は、add_shortcode()関数を使って、次のようにショートコードを登録します。
// 文字列を大文字または小文字に変換するショートコード
add_shortcode( 'my_code' , function($atts){
// デフォルト値のセット
$atts = shortcode_atts(
array(
'text' => '',
'type' => 'upper',
), $atts, 'my_code' );
switch( $atts['type'] ){
// 大文字に変換
case 'upper': return strtoupper($atts['text']);
// 小文字に変換
case 'lower': return strtolower($atts['text']);
// そのまま返す
default: return $atts['text'];
}
});
add_shortcode()関数の第一引数はショートコード名で、第二引数は呼び出されるコールバック関数です。
閉じタグが無いショートコードは、コールバック関数に一つだけ引数が渡されます。
この引数は、ショートコード内から抽出された属性をキーとする連想配列です。
[my_shortcode text="Hello" type="upper"]
なら、次のような値を受け取ります。
$atts:array( 'text' => 'Hello', 'type' => 'upper', )
コールバック関数内のshortcode_atts()は、第一引数の連想配列のキーが第二引数の連想配列に無いとき、第二引数にセットされるWordPressの関数です。
つまり、これにより規定値を定義していることになります。
例えば
[my_shortcode text="Hello"]
のようにtype属性が指定されなかったとき、規定値として 'upper' がセットされます。
shortcode_atts()の第三引数に文字列を指定すると、shortcode_atts_{第三引数}フィルターがshortcode_atts()内で呼び出されます。
このフィルターを使用することで、shortcode_atts()の結果を変更できます。
閉じタグがある場合
今度は、次のような閉じタグがあるショートコードを登録するケースを考えてみます。
[my_shortcode text="Hello" type="upper"]Hello[/my_shortcode]
この場合は、add_shortcode()関数を使って、次のようにショートコードを登録します。
// 文字列を大文字または小文字に変換するショートコード
add_shortcode( 'my_code' , function( $atts , $content='' ){
$atts = shortcode_atts(
array(
'type' => 'upper',
), $atts, 'my_code' );
switch( $atts['type'] ){
case 'upper': return strtoupper($content);
case 'lower': return strtolower($content);
default: return $content;
}
});
コールバック関数に第二引数が追加されています。
この引数には、ショートコードのタグで挟まれた文字列がセットされます。
この他は、閉じタグが無い場合と同じです。
shortcode_atts_{$shortcode}フィルター
shortcode_atts_{$shortcode}フィルターは、shortcode_atts()関数内から呼び出されるフィルターです。
フィルター名の$shortcodeはshortcode_atts()関数の第三引数で、空文字以外のときに有効となります。
例えば次のようにshortcode_atts()関数を呼び出したとします。
$atts = shortcode_atts(
array(
'text' => '',
'type' => 'upper',
), $atts, 'my_code' );
shortcode_atts_{$shortcode}フィルターのフックは次のように定義します。
add_filter( 'shortcode_atts_my_code', function( $out, $pairs, $atts, $shortcode ){
$out['type'] = 'lower';
return $out;
},10,4);
コールバック関数の引数は4つです。
- $out:
shortcode_atts()の引数から生成された連想配列 - $pairs:
shortcode_atts()の第一引数 - $atts:
shortcode_atts()の第二引数 - $shortcode:
ショートコード名
記事内以外からのショートコード実行方法
WordPressのテンプレートやプラグインコードからショートコードを呼び出すときは、do_shortcode()関数を使用します。
do_shortcode()関数の定義
do_shortcode( $content, $ignore_html = false )
- $content:
ショートコードを含んだ文字列です。
do_shortcode()関数はこの文字列からショートコードを検索して実行して、その結果で$contentを置換します。 - $ignore_html:
html要素内のショートコードを無視するかどうかを指定します。
無視する場合、[は[に、]は]に置換されます。
実行例:
do_shortcode( '今日僕は彼女に「[my_shortcode text="Hello" type="upper"]」と言った' );
更新日:2024/02/25
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